なんでもないやのノンダイアトニックコードの正体

RADWIMPSのなんでもないやのノンダイアトニックコードの正体がわかりました。

というのもなんでもないや(キーD#m、平行調F#)のサビの「もういやなんだ」のところでE→Cm7♭5というダイアトニックコードの中にも、よくある転調後のキー内にもない全く意味不明なノンダイアトニックコードがしかもサビで使われているのですが、これがなんなのか全くわからなかったのです。しかもサビで使われているということで絶対何かロジックがあると思っていたのですがそれが今回わかりました!!
この楽曲の最大の特徴である特筆すべきもはや不可思議レベルのこのノンダイアトニックコードを紐解く鍵はこの曲がテーマソングである「君の名は。」の映画の内容に隠されていました。
なんでもないやのコード譜はこちら
なんでもないや (movie ver.) / RADWIMPS ギターコード/ウクレレコード/ピアノコード – U-フレット

– 解説

通常のコード進行で行くと、おそらく(F#メジャーキーに転調したとして)
C#m7→F#(Ⅴm7→Ⅰ)
という風になります。これもⅤm7というノンダイアトニックですが、始まりがマイナーキーなのでその名残でサビでメジャーキーに平行調への転調した後もⅤがⅤm7になると思われます。これが
E→Cm7♭5
になっているのです。
通常のコード理論で考えるとどっからきたのか全くわからないこの2つのコードですが、構成音を考えると見えてきます。
ピアノの鍵盤で考えましょう。
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これを見ると見えてきますね!
コード内の2つの構成音を軸にして1つの構成音が反対っ側に行ったコードになっています。
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しかも最初のコードは前から後ろに、2番めのコードは後ろから前に移動しています。
これってもしかして「君の名は。」の映画の中で瀧くんと三葉の体が男女で入れ替わるという設定をコードで表しているのではないでしょうか!?
さらに2番めのコードに関しては後ろの音が前に移動する時に2つに分かれるのでこれは映画の中で重要な役割をする「2つに割れる彗星」を表しているのではないでしょうか!?
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もし合っているとしてそこまで考えてこの曲を作っているんだとしたら・・・
野田洋次郎!!あんたすごすぎるぜ!!!
信じるか信じないかはあなた次第です!!