コード学
以前メジャーコードとマイナーコードはある決まりに従って選ばれた3つの単音の和音であるという話をしました。
今回はそのある決まりを勉強していきます。
次の章から7thコードというのをやっていくのですが、それもこのある決まりがわかれば頭にすっと入ります。
では早速やっていきましょう!
単音の入る場所
また以前、単音は12個しかないですよ。という話をしました。
この単音12個が入る場所には実は名前がついています。
場所は
1 m2 M2 m3 M3 4th ♭5th 5th m6th M6th m7th M7th
という12個の場所があります。
順番に、ファースト、マイナーセカンド、メジャーセカンド、マイナーサード、メジャーサード、フォース、フラットフィフス、フィフス、マイナーシックスス、メジャーシックスス、マイナーセブンス、メジャーセブンスと読みます。
例えばFから始まるコード(Fホニャララ)を作りたい場合、この12個の場所にFから順番に12個の単音を並べていきます。
そうすると
となります。
これでFから始まるコードを作る準備が整いました。
それではそれぞれのコードの作り方を見ていきましょう。
コードの構成音
それぞれのコード(メジャー、マイナーなど)には構成音というものがあります。
メジャーコード
メジャーコードの構成音は
1 M3 5th
です。
Fメジャーコードを作りたい場合
12個の場所にFから並べて行くと
となります。
これの1とM3と5thに当たる音をみると、
F A C
となり、この三和音がFメジャーコードの構成音となります。
Fコードの押さえ方を見てみましょう。
全部F A Cのどれかですね!
なのでこれを押さえてジャラ~ンと弾くとFメジャーコードが鳴るというわけです。
マイナーコード
マイナーコードの構成音は
1 m3 5th
です。
メジャーコードのM3を半音下げてm3にすればマイナーコードになるということです。
Fであれば
となり、Fmコードの構成音は
F G# Cとなります。
Fmコードの押さえ方を見てみましょう。
全てF G# Cのどれかになっていますね!
1 3 5の場所
これまでコードの構成音の話をしてきましたが
構成音が何であるかを全て覚える必要性は全くありません!
というのも皆さんはFコードとBコードの押さえ方をマスターしています。
このFコードとBコードの押さえ方をした中指薬指小指の場所に1、3、5がわり与えられている為、何の音かを気にする必要が無いのです。
上の段Fコードの押さえ方を見てみましょう。
こうでしたね。
中指薬指小指の1,3,5の場所は
こうなります。真ん中→上→下と1,3,5になっています。
上の画像だとすぐに分かってしまいますが、別にM3rdがAだと分かっている必要性がないのです。
中指で押さえてる場所(上)がM3rdだとわかればいいのです。
つぎにFコードからマイナーコードを作りたいと思います
マイナーコードはメジャーコードのM3rdの音を半音下げてm3rdにするんでしたね。
つまり中指で押さえてる所の音を左へ1個ずらせばFmコードになるということです。
中指を左へずらした先はもう人差し指で全ての弦を押さえてる場所なので中指を離せばいいだけです。
続いて下の段Bコードを見てみましょう。
下の段も上の段と同じで中指薬指小指で押さえてる所の
真ん中、上、下が1,3,5の順番になっています!
この画像ではBコードのM3rdがD#だって事がわかってしまいますが、
BコードのM3rdがD#って事を知っている必要性はまったくなく、
小指で押さえている所(上)がM3rdだと知っていればいいのです。
そうすれば簡単にBmを作れます。
マイナーコードはメジャーコードのM3rdをm3rdに半音下げればいいんでしたね。
つまり小指で押さえている部分を左へ1個ずらせばBmコードの一丁上がりです。
小指をそのまま左へずらすのは無理があるので押さえなおして指の位置関係を変えましょう。
これがメジャーコードとマイナーコードの理屈です。
これが分かっていると7thコードや他のコードが簡単に理解できてしまいます。
というよりマスターしてきたFコードとBコードをちょっと改造すれば他のコードが作り出せちゃいます。